わたしの家族

私の家族は両親と私、弟の4人家族です。2020年7月、弟が自ら命を絶ち3人になってしまいました。予想だにしなかった形の3人です。「両親よりも先に死んではいけないよね」と兄弟で決めていたことなのに…。私自身の気持ちの整理のために、そして自殺を考える方や自殺遺族様の小さな光になればと思い、このブログを始めました。

読書・映画

【読書】残された人が編む物語

Twitterで「自死遺族になって以来読みたい小説がなくなった。でも何か読みたい」みたいなツイートをしたら、フォロワーの方がこの「残された人が編む物語」という本を紹介してくださいました。 短編集はあまり得意じゃないなあなんて思いながら読み始めたの…

【読書】西原理恵子さん「毎日かあさん」とか

お徳用毎日かあさん(1+2巻) [ 西原理恵子 ]価格:660円(税込、送料無料) (2022/7/24時点) 楽天で購入 漫画家の西原理恵子さん。最近ニュースでちらちら見るようになり、そのまま頭の隅に残っていて、そして育児のともになるかと思わず「毎日かあさん」を…

【読書】「それでも生きていく」姜尚中

自死遺族になるなんて経験したくなかったし、悲劇が起きないように一生懸命やってきたつもりです。それでも、うちには最悪のこと…子どもが親より先に亡くなること、自死という理解できない方法で家族を亡くすこと…が起こってしまった。それで「なんだ、自分…

【読書】「子育てで絶対やってはいけない35のこと」

こう言っちゃなんだけど、なんでも卒なくこなして育児も大成功しているアグネスチャンさん…実は好きではなかったのですが(ただの僻みかも!?)、この「子育てで絶対やってはいけない35のこと」はよかったです。 育児書として読んだのですが、自分の生き方…

【読書】その島のひとたちはひとの話をきかない   精神科医自殺希少地帯を行く

「その島のひとたちはひとの話をきかない」。 数か月前に武田鉄矢さんがラジオ番組の中で紹介していて、ずっと読みたかった本です。 精神科医の水川すいめい先生が、看護学部講師の岡檀先生のご著書「生き心地の良い町」に衝撃を受けたそうで、それで実際に…

【読書】風は西から

村山由佳さんの「風は西から」を読みました。ブラック企業と名高い某居酒屋チェーンの過労死をもとに、自死してしまう主人公とその婚約者、両親を軸に会社との闘いや心情を描いた作品です。 ずっと読みたいと思っていたけれど、仕事や友人にも恵まれていたけ…

【読書】夜がどれほど暗くても

中山七里(なかやましちり)さんという方の「夜がどれほど暗くても」を読みました。 あらすじは、息子がストーカーを働き、相手を殺害し自死したという疑いがかけられ、その後の加害者遺族を主軸に相手の遺族とのやりとりや殺人犯の親として社会から向けられ…

武器をかき集める

大江健三郎の「あいまいな日本の私」を読んでます。 大江さんの本は何度も読み始めては挫折してましたが、このエッセイは比較的読みやすかったかな…。(あくまで比較的、です。エッセイという割には読みづらいです) その中にフランスの哲学者シモーヌ・ヴェ…

アン王女

紅茶が大好きなので、たまに紅茶に関する本を読みます。(一周忌を迎えるまでは、趣味の本なんかもう開く気にならなかったけれど、回復していった自分を褒めたい!) さて、この日読んだのは「図説 英国ティーカップの歴史」という本。Cha Teaという東京のセ…

【読書】「自死自殺」についての本まとめ

ツイッターの自死遺族の方と、参考になった本は何かという話題になったのでまとめてみました。 先日の記事にも書いたように哲学書が参考になったという方もいるかもしれませんが、私としてはやっぱりどうしても当事者でない著書というのは距離を感じてしまい…

【読書】ブリ猫。さん「家族もウツを甘く見ていました」

最近、うつ病について描かれたコミックエッセイはたくさんあるけれど、この本はこれまで読んだ中でも一番よかったです。 「家族もウツを甘く見ていました」というブリ猫。さんのコミック。もともとKindle Unlimitedで読んでいたのですが、読み返すほどにいい…

「存在のない子供たち」

「存在のない子供たち」という映画を見ました。これ見ようと決めたわけじゃないけれど、なんとなく仄暗い映画が好きで、ザッピングしてたらおすすめに出てきたので、という理由なのですが まー、格差の激しい国のさらに貧しい家庭ということで親がアホすぎて…

【読書】ゴミ清掃員の日常

お笑い芸人滝沢秀一さんの「ゴミ清掃員の日常」を読みました。 ターもゴミ清掃員ではなかったのですが、産廃関連で営業をやってました。「職業に貴賎なし」と言うけれど、正直ちょっと貴賎をつけていたかもしれません。実は、ターが産廃の会社に入ると聞いた…

世界一キライなあなたに

「世界一キライなあなたに」という映画を見ました。 たまたま大好きなイギリスの話だし、主人公が可愛いなと思って、おすすめに出て来たから見始めたという程度ですが…。昔、障がい者支援の仕事をしていた経験があったので、なかなかに引き込まれていました…

【読書】倉嶋厚さん「やまない雨はない」

2時間くらいで一気に読んでしまいました。ずっと気になっていた、お天気キャスター倉嶋厚さんの「やまない雨はない」。 救われそうなタイトルには惹かれていましたが、奥さんの病死とうつ病ということでちょっと違うかなと遠巻きに見ていました。が、読み始…

アン・スモーリン「自殺で遺された人たちのサポートガイド」

「自殺で遺された人たちのサポートガイド」という本を読みました。 ずっと気にはなっていたけれど、これまで手あたり次第この手の本を買っていて、それなのにあまり救われなかったし、アメリカの方が書かれた本なので、日本人の私に馴染むかな~と思って迷っ…

ウィリアム・ポール・ヤング「神の小屋」、「アメイジングジャーニー」

ある日、パソコン作業をしながらアマゾンジャパンを流していたら、おすすめコーナーにぽんと出て来た映画があります。 「アメイジング・ジャーニー 神の小屋より」。ぱっと見、子ども向けのようだったけれど、紹介文を見たら、子どもを殺された親という言葉…

春が来たって何になる

春が来たって何になろあの子が返って来るじゃない ターの好きだった中原中也の詩集にあった言葉です。中也も小さいお子さんを亡くされていて、その気持ちを読んだ言葉だそう。 これまでだったらさらっと読んでいただろうけれど、このページで止まって、考え…

柳田邦男「犠牲 サクリファイス」

柳田邦男さんというと、「遠野物語」や民俗学者のイメージが強くてとっつきづらいと思っていたら、それは民俗学者の「柳田国男」。 現代を生きるノンフィクションライターは「柳田邦男」ということについ最近気づいた恥ずかしいヒトです^^; その柳田邦男…