弟はツイッターやFB、インスタなどSNSというSNSをほぼ網羅していて、亡くなるときにもそれらを削除していなかったので、この連休中に読み返した。
こんなことをしてももう帰ってこないし、あまり健全な時間を過ごしてるとは思えないけれど、でも、弟の考え・想いを知りたくて。
すると、私たち家族は知りえなかった思いや行動がたくさん…。
彼は、3年前からクローン病という腸が出血し痛みを伴うという難病を発症していた。
もちろん通院はしていたけれど、処方された薬が効かず痛いということがあったため、そこから「医療大麻」の存在を知り、その道のアカウントをたくさんフォローし、ときにはメッセージを送るほどだった。
私も腸の不調で入院したことはあるし、あまり身体がよくないこともあるので何かにすがりたい気持ちはわかる。
けれど、やっぱり、法律を犯しては本末転倒。
民間療法のような合法なものはなかったのか、それともいっそのこと海外に行くという方法はなかったのかなあ。
でも。
弟はずっとタバコをやめなかったし、クローン病に悪いとされる油の多い食事も続けて、妙なプロテインをがぶ飲みしていた。
母が万全に考えてくれた料理やサプリを用意し、私が良質なプロテインの話をしても興味を示さなかった。
気を紛らすにもお酒を毛嫌いして一滴も飲まなかった彼には「楽しい気分になれるものは大麻しかない」なんて思ってしまったのかな。
身体の痛みだけじゃなくて、うまくいかない人生の中で生まれる気持の痛みも取りたかったのかもしれない。
そんなに高いものを望まなくていいのに。
言ってくれればよかったのに。
休めばよかったのに。
生きていてくれるだけでよかったのに。
凡人の姉にはわからないことばかりだよ。
でも、わからないなりにも知らない弟を垣間見て、自死の原因を少しだけ分かったような気になれた。