弟の携帯会社の手続きをしたときには「大変なところお手続きありがとうございます」といった言葉をいただいた。
火葬場では係の方が、泣き通しだった私を「お姉ちゃん、がんばって」という言葉で励ましてくれた。
家に駆けつけたときのタクシーの運転手さんは、家族が亡くなったことを話したら大変驚いた表情で「どうかお気落としなく」と声をかけてくれた。
見知らぬ、遠い人だからこそしていただけただろう声がけが、遺族にとってはとても心強い。
この先、友達の身内が亡くなることもあるだろうし、そのときは全力で、おせっかいなくらいに世話を焼きたい。
そして、見知らぬ方でも家族を亡くして悲しんでいるだろう人がいたら、寂しそうな人がいたら、やっぱり全力で声をかけたい。
おせっかいと言われても、うざったいと思われても、放っておかれるよりきっといいはずだから。