わたしの家族

私の家族は両親と私、弟の4人家族です。2020年7月、弟が自ら命を絶ち3人になってしまいました。予想だにしなかった形の3人です。「両親よりも先に死んではいけないよね」と兄弟で決めていたことなのに…。私自身の気持ちの整理のために、そして自殺を考える方や自殺遺族様の小さな光になればと思い、このブログを始めました。

境界性人格障害

心療内科・精神科に行くと日本人の半分くらいは「対人恐怖症」と言われることが多いというし、とりあえず「うつ病」とされることも多いという。

私は「なんでも病気にすりゃいいってもんじゃないでしょ」と思ってしまっていたけれども、弟のことは調べるにつれてもしかしてこの障がいがあったんじゃないかなあと思わざるをえない。

境界性人格障害

人格障害」はちょっと差別的な表現なので、「境界性パーソナリティー障害」と言われることも多いらしい。

 境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の特徴
よく見られる症状として、主に以下のようなことが挙げられます。

1.現実または妄想で、人に見捨てられることを強く恐れ、不安を抱いている。
2.対人関係の変動が激しく、コミュニケーションが安定しない。
3.気分や感情がめまぐるしく変わり、周囲の人々がついてこられない。
4.感情のブレーキが効かず、ちょっとしたことで癇癪(かんしゃく)を起こしたり、激しく怒り、傷つきやすい。
5.自殺のそぶりや自傷行為を繰り返し、周囲に動揺を与える。
6.自己を損なう行為(薬物・アルコール・セックス・万引き・過食・買い物など)に依存しやすくなる。
7.いつも空虚な気持ちを抱き、幸せを感じにくい。
8.生きることに対して辛さや違和感を持ち、自分が何者であるかわからない感覚を抱いている。
9.強いストレスがかかったとき、一時的に記憶がなくなり、精神病状態に似た症状を起こしやすい。

医療法人一尚会HPより

この9項目のうち、弟があてはまるのは 1、3、4、5(自殺未遂のことは後から知った)、6、7の6項目。

後になって思い返せば、「僕って見捨てられ不安があるんだよねえ」と何度か言っていた。

 

これはもう、治療を受けさせるべきだったのではないか。

でも、この治療で最も必要なのは「本人の意思」だという。

あれだけネットで色々調べて、情報を探す力もあっただろうに、本当に障がいに気付かなかったのか、それとも自分の心に障がいがあることを認めたくなかったのか…。

 

この障がいを持っていたと言われる有名人を見ると、尾崎豊とか太宰治

弟の好きだった太宰治の「人間失格」からヒントを得て、もしかしてと調べてみたら、この障がいがヒットしてきた。

もっと前から注意して見ていたら。

弟が生きていたときには「人間失格」を読んでも考えすぎで勝手な主人公というイメージだったけれど、弟亡き後読んでみると、弟にに共通する点が多いことに驚かされる。

ああ、もっと早く気づいていれば。

 

もしこのブログを見ている方のうちで、ご自身があるいは周りに当てはまりそうな方がいたらぜひ注意してみてあげてください。

適切な治療をして、心理的・社会的な孤立をしなければ症状が改善できるかもしれません。