ターの葬儀があった日の夜、テレビをつけました。
ターの葬儀があったのに、世の中は普通に動いていて、腹立たしさすら感じてしまい、なんなんだよとテレビを破壊したいような、どこかにぶつけたい怒りと悔しさでいっぱいでした。
でも、母の
「そうだ、今日プレバトやってるね。見よう」
という言葉に、ふと、日常が一瞬だけ戻ってきて、それにどんなに救われたか。
もともとテレビは騒がしくて大げさで嘘っぽくて、好きではありませんでした。
皮肉屋なターと私。
ターも「テレビって最近古臭い感じがするよね」と言って共感しあってたっけ。
その後もやっぱり、テレビもを受け付けない日は少なくなかったけれど、息子、兄弟が自死するなんて最悪のことがあっても音や映像でふと一瞬でも気を逸らさしてくれるのだから、テレビってやっぱりすごいもんかもしれないなあと思います。
こうやって気を逸らすものばかり見ていけば人生あっという間に終えられるのかな。