わたしの家族

私の家族は両親と私、弟の4人家族です。2020年7月、弟が自ら命を絶ち3人になってしまいました。予想だにしなかった形の3人です。「両親よりも先に死んではいけないよね」と兄弟で決めていたことなのに…。私自身の気持ちの整理のために、そして自殺を考える方や自殺遺族様の小さな光になればと思い、このブログを始めました。

フィクションを受け付けない

柳美里さんのエッセイを読んでいたら、2010年3月11日のことが出てきて、「この日以来小説も映画も一切のフィクションを受け付けなくなった」とありました。

私は辛いときこそ本や映画といったフィクションに逃げていたけれど、ターのことがあってから、やっぱり柳さんと同じくフィクションが一切だめになったことがあったので、柳さんにそう書いてもらって、少し共感してもらえたような気になりました。

「だめになったことがあった」というより、今も、フィクションは好んで読むことはなくなりました。何を見ても読んでも、「家族が自死したことに比べたらなんてことないじゃん」と冷めてしまうから。

 

フィクションどころか、自分に子どもが生まれるという多分世間では喜ばしいことでも、どこか冷めてるもんな、自分。
ターを責める気はないけれど、自死というのは周囲の一生を滅茶苦茶にしてしまう。

「あー、幸せ」ということは言えなくても、せめてフィクションを楽しめるようになる日は来るのかな。

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 自死遺族へ