わたしの家族

私の家族は両親と私、弟の4人家族です。2020年7月、弟が自ら命を絶ち3人になってしまいました。予想だにしなかった形の3人です。「両親よりも先に死んではいけないよね」と兄弟で決めていたことなのに…。私自身の気持ちの整理のために、そして自殺を考える方や自殺遺族様の小さな光になればと思い、このブログを始めました。

幼馴染M

ちょうど実家に帰省中、ターとわたしの共通の幼馴染Mが来てくれました。

土曜というと一緒にお昼を食べて、学校から帰るとずっと一緒に遊んでいた仲なので、顔を見ると兄弟みたいな感じがするというか。夫のことすら呼び捨てにはしないわたしが唯一呼び捨てで呼ぶ人間で、彼もまたわたしを呼び捨てで呼ぶ唯一の人です。

もちろん両親もそんなMのことはすごくかわいがり、ターのことがあってからは頼ることが多くなりました。

彼はあまり幸運な子ども時代ではなかったし警察のお世話にもなった子だけど、だからこそ生きる知恵とかサバイバル力が抜群。なので、わたしもどこか、夫以上に頼ってしまうこともあります。ターが亡くなったときにはいち早く駆けつけて、その翌日の火葬場までずっと私たち家族についていてくれました。

そんなM、三回忌にはとくに連絡もなかったのですが、今月に入って「近くまで来たから今から行っていい?おじちゃんおばちゃん(うちの両親)もいるよね?」ということでひょっくり、自分の飲み物とターやわたしたちへのスイーツ持参で来てくれました。来客というと気を使いすぎる両親も「Mならここにちょっと寄ってもらえばいいよね」という感じで変に気を使わないのもまたヨシ。

滞在時間はほんの30分ほど。
仕事やプライベートの話をして、ターの思い出話をしてさっと去っていきました。

これから両親を一人で見送らないといけない。
両親やターの昔のことを知っている人がいなくなっていく。
それに家の管理や家業も一人でやらないといけない。…そう思ってたけれど、そういえばMがいるじゃん!20年も30年も思い出を共有している人、ここにいたじゃん!

完全に自分の中の考えだけど、いつかMを身内に巻き込めたらいいなあなんて思ったら少し先行きが明るく感じました。

Mとは小学校卒業以来ぷっつり音信不通だったのに、結婚して長野に戻って来てからまさかの再会をして、家ぐるみでお世話になるなんて。

ご縁とは不思議で有難いものです。

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