西原理恵子さんという漫画家さんが好きで、最近またハマって色々読むようになりました。
その一環で見つけた本「おサケについてのまじめな話」。
西原さんのご主人鴨志田さん・通称カモちゃんはアル中とがんで亡くなった方です。その体験談というか、自分みたいにならないようにと西原さんがアル中について家族目線でまとめてくれた本です。
カモちゃんの症状を「何か月もお酒飲まなくてもいいときもあった」「お酒を飲んで暴れるけれど、外ではとてもいい人になる」というのを見ると、「これってウツみたい…というか、ターのことみたいだなあ」と思える点が所々ありました。
ターは、アル中ではありませんでしたが、薬物を使っていたことがあったし、ウツと診断されたこともあった。そんなとき、家族として何もできなかった。
「今のわたしは、もしまた家族の誰かがあるいはわたし自身がアルコール依存症になったとしても適切な方法を知っている。難破船に乗っているみたいな絶望感に見舞われる前に、灯台の存在もその方角も知っています」という西原さんの読者へ向けたメッセージが身にしみます。
ウツも同じで、家族が「あれ、おかしい」と気づいたときにちゃんと適切な病院に連れていけていたら、本人も家族も傷が浅くて済む。
最悪の事態を避けることができるんじゃないかなと思います。