「神は乗り越えられない試練を与えない」。
私が好きな作家三浦綾子さんもおっしゃってたかな、とにかくよく聞く言葉ですよね。
でも、それを同じ弟を亡くした自死遺族の友人に話すと、「それならどうして弟には乗り越えられない試練を与えたんだろうと思う」とのこと。
まったく、その通りなんですよね。
じゃあ、神とやらは自死遺族に対して試練を与えているのか?
最愛の家族を喪うことで私たちに試練を与えているのか?
でも、それを乗り越えたとしても虚しさしかありません。
もしもターの死を乗り越えて私がひとかどの人物になれるとしても、そうならなくていいからターを生かしておいてほしかったとしか思えません。
「神は死んだ」という言葉がよぎりました。