実は今年は2度も悲しい別れを経験している。
一度目は、3月、毎週遊びにきてくれたボランティア仲間のY田さんという70代の方。
そして二度目は、7月にこの世から旅立った弟。
私は去年の10月の後半あたりから寂しくて切なくて、イライラもしていた。
面白いことを無理やり見つけて、何だろう何だろうと思いながらなんとかやり過ごしていたけれど、冬の訪れとともにY田さんの体調不良を知り、年明けにはもう余命宣告をされてしまい、そのまま3月に天国に行ってしまった。
弟の別れはあまりに突然だったけれど、それでも予感がないわけではなかった。
5月~6月にかけてだったと思うが、ひたすら眠くて、毎日昼寝しても夜もしっかり眠れるという具合に病的な眠気に襲われていた。
同時に、「何者にもなれなかったけれど、うん、自分は幸せだよな」そう毎日確認していた。
そう言えば15年ほど前に小さい頃同居していて両親よりも影響を受けた叔父がガンにかかり、そのまま帰らぬ人となったときは、妙な寒気を感じていた。
大学の講義中にぞくぞくとした感覚やそのときの光景は今でも残っている。
予感と言えば予感だけど、どれも後から振り返ればというレベルだ。
そんな役に立たない私の「予感」。
いつも弟やY田さんのいない寂しさはずっと気持ちの根っこにあるけれど、今はそんな予感はなく、目の前のことに喜んだり驚いたりできる日常が戻ってきた気がする。
しばらく、もう何年かはあの嫌な予感から離れていたいなあ。
人生は暇つぶしだと思っているから、なるべく楽しいこときれいなもの、心地よいことで埋め尽くしていこう。
やっぱり植物や自然っていいなあ。