わたしの家族

私の家族は両親と私、弟の4人家族です。2020年7月、弟が自ら命を絶ち3人になってしまいました。予想だにしなかった形の3人です。「両親よりも先に死んではいけないよね」と兄弟で決めていたことなのに…。私自身の気持ちの整理のために、そして自殺を考える方や自殺遺族様の小さな光になればと思い、このブログを始めました。

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

バグってる

着実に去年の今よりは涙する回数は減ったけれど、それでもターがいない現実を信じられない気持ちは今でも変わらないというか、むしろ強くなっている気がします。「あ、この話、ターにしよう」とふと、思うことがあり、直後に「ああ、もういないんだった」と…

【読書】ブリ猫。さん「家族もウツを甘く見ていました」

最近、うつ病について描かれたコミックエッセイはたくさんあるけれど、この本はこれまで読んだ中でも一番よかったです。 「家族もウツを甘く見ていました」というブリ猫。さんのコミック。もともとKindle Unlimitedで読んでいたのですが、読み返すほどにいい…

螺旋階段

同じ自死遺族の方のブログを見ていたら「嘆き飽きた」という言葉がありました。 いま、自分が妊娠中だからちょっと気は紛らせていられるけれど、もし通常の身体ならきっと私も「嘆き飽きた」状態だったと思います。というか、妊娠が分かる前、なんというか、…

ラジオにヒントをもらう

この前何気なくつけたラジオで、お祖父さんを亡くした方からの投稿がありました。周りから「早く立ち直って」とか「泣いてばかりいたらおじいちゃん喜ばないよ」と言われることがあるそうです。 それに対して、パーソナリティーさん。「涙はさんずいに戻ると…

寂しい朝焼け

最近朝早くに目が覚めてしまうことが多く、朝焼けを目にすることがあります。 以前は朝焼けを見られると、「いい一日の始まりだな」「まだ寝れるな」などと呑気に思ってましたが、いまでは「去年の7月7日、この時間にもし、ターの部屋に行っていたら助けられ…

彼女のために

前に、周囲の人や友達に対して「理不尽な怒りや失望がある」と書いたけれど、幸運なことに、その逆に、ここまでやってくれるんだ…という友人がいます。 普段会っているのに手紙をくれたり、日々のことをLINEしてきてくれたり、外に連れ出してくれたり。 そん…

「楽しい」と思えた

私の手掛けた仕事のおかげで色々うまくいったらしく、関係者さんからものすごくお礼を言われた~✨ 仕事で褒められるって最高!この仕事、やっぱ好きだなあといういい気分のまま、友人宅へお届け物へ。仕事は褒められる。親しい友達が待っていてくれる。お腹…

あり得ない

私の妊娠のことを話してから、母からは「ターが小さいころの姿の満面の笑みを浮かべている夢を見た」、ターの幼馴染であり親友さんからは「すごく嬉しそうなターさんが出てきた」と聞きました。 それを聞いたときは、そんなもんかねえ、とちょっと冷静な気持…

フィクションを受け付けない

柳美里さんのエッセイを読んでいたら、2010年3月11日のことが出てきて、「この日以来小説も映画も一切のフィクションを受け付けなくなった」とありました。 私は辛いときこそ本や映画といったフィクションに逃げていたけれど、ターのことがあってから、やっ…

自死や死をタブー視する社会

先日の日記に、「ひとり時間を大事にするとかポジティブなオーラとかぺらぺらした言葉ではない慰めが欲しい」と書いたのですが、ちょっと考えてみました。 そういう言葉が欲しいなら、雑誌を見ていたのではだめだよなあ。やっぱり書籍で「自死遺族のために」…

手放せない悲しみや苦しみ

ある雑誌を読んでいたら、とある作家さんだったか女優さんの文章が載ってました。「生きるって楽しみだけではないもの。苦しみも悲しみもある。だけど、それを味わい尽くしてこそ人生の深みが出てきます。そして味わい尽くしたら手放せばいい」 っか~~~~…

「存在のない子供たち」

「存在のない子供たち」という映画を見ました。これ見ようと決めたわけじゃないけれど、なんとなく仄暗い映画が好きで、ザッピングしてたらおすすめに出てきたので、という理由なのですが まー、格差の激しい国のさらに貧しい家庭ということで親がアホすぎて…