わたしの家族

私の家族は両親と私、弟の4人家族です。2020年7月、弟が自ら命を絶ち3人になってしまいました。予想だにしなかった形の3人です。「両親よりも先に死んではいけないよね」と兄弟で決めていたことなのに…。私自身の気持ちの整理のために、そして自殺を考える方や自殺遺族様の小さな光になればと思い、このブログを始めました。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

愛をこめて花束を

最近なんだかやたらと、ラジオやテレビで「愛をこめて花束を」をやたら耳にする気がします。 Superflyの、「愛をこめて花束を大げさだけど受け取って~♪理由なんて訊かないでよね」という歌で、結婚式によく使われる歌みたいですね。 普段音楽を聞かないし、…

何て声をかけただろう

何度も何度も考えることだけど、ターがもしあのとき相談してくれていたら。 死にたいくらい追い詰められていると打ち明けてくれたら。 何て答えただろう? 何ができただろう? よくよく思い出してみると、ターは冗談交じりに「生まれてきてよかったなんて思…

レギュラーになれなかった日

実家から車で40分のところにある私とオットと猫たちの住む家に、両親揃って遊びにきてくれました。 遊びにというか、お昼と夕飯づくりに来てくれたのですけどこんなに色々、親ってものは有難いです。自分は親に対して、何の孝行もできてないのに! もともと…

睡眠

やたらターのことを考えて辛いとき。 涙が止まらないとき。 後を追いたくなるとき。 これからもう何もいいことなんて起きないと、立ち直れるわけがないなんて思うとき。 …思い返すと、前日睡眠不足ってことが多い気がする。 Twitterとかブログで自死遺族の方…

お坊さんのお話

叔父が亡くなり、ターのときよりコロナの状況がひどくなってるので家族葬というこぢんまりしたセレモニーをしました。 小さいけれど、しっかりお別れできて、そして良いお坊さんとのご縁をいただけました。 興禅寺というお寺のお坊さんのお話です。 師匠さん…

エッセイ

ターは、本好きだった。 国文科だったのでもちろん夏目漱石や太宰治、谷崎潤一郎のような古典も好きだったのだけど、あまり古典の素養のない私に合わせてくれたのか、よく話したのは中島らも、向田邦子、東海林さだおのようなエッセイ作家のことばかりだった…

しまい込んだ喪服

また、早朝の母からの電話。 ターのことを思い出し、父になにかあったかなと緊張しながら出ると母の兄、つまり私にとっての叔父さんが昨日深夜に亡くなったとのことでした。 来月から透析をしないといけないという話は聞いていて、色々弱ってきているという…

シャットダウン解除

ターが亡くなって2カ月くらいはハイテンションで友人知人に連絡を取りまくっていたけれど、4カ月を過ぎた頃から衝撃や怒りが去り、悲しさ・寂しさが残った。 そうすると、友人に弟を亡くした自分の気持ちなんか分かるわけないよなあと思うようになった。 タ…

マイナス思考

せっかく新しい年の目標を掲げたのに、一昨日あたりから涙が止まらず。 気にかけてくれる友達を有難く思いつつも、もう以前の友人と同じように付き合うことはできないと思ってしまいます。 夫に対してもそうで、家族全員が揃っていることへの嫉妬・羨ましさ…

付き添い

Twitterでつながりのある方のツイートで「旦那さんを亡くした友人の付き添いに行ったら…」という一文がありました。 私は効率的じゃないものが嫌いなので、これまでずっと「何もできない子供とか、事故の可能性がある高齢者ならともかく付き添いって意味ある…

年号

テレビで2020年より前の年号が出てくると、「ああ、このときはターが生きてたな」と思う。 2020年の年号を見ると苦しくなる。 2020年の5月まではなんとか大丈夫だけど、6月に入った辺りから後悔とたらればばかり。 6月のうちに話を聞いておけばよかった。 7…

コロナなんて怖くない

東京のコロナ感染者が過去最高の1500人を超えたそうです。 こんな言い方よくないけれど。 でも、コロナに自分が感染しようが、家族が感染しようが、ターを自死で亡くす以上に辛い状況にはならないな…なんて思ってしまいました。 ターがいなくなってから父が…

自死で大切な人を失った人がいたら。

Facebook経由でたくさんの自分の誕生日祝いをもらったのだけど、苦痛でしょうがなかった。 「ターを亡くしたことも伝えているのに。大事な弟がいないのに。どうせ適当に言ってるんでしょ。誕生日のお知らせでたまたま見かけて、おめでとうって言うんでしょ。…

怖がりター

2007年の年末にターと私は成田から出発し、2008年の年明けをガンジス川で迎えた。 プラン名は「マハラジャの国インドフリープラン7日間」! デリーから入って、タージマハルを見て、ガンジス川を巡る最初で最後の兄弟旅行だった。 確かバラナシのホテルだっ…

お正月

自死遺族になって初めてのお正月。 うちは家族揃ってのお年とりやお正月の行事を大事にする家だったので、一人欠けたお正月がどうなるか不安で仕方なかったのですが、 「今年は大変だったね」 という父の言葉で乾杯をし、とくに涙することもなくお年取りがで…

幸せな思い出

一日も忘れることなんてできないし、まだ毎日涙が出る。 ターがいない未来なんてどうでもいいんだけど、それでも新しい年は始まるのね。 しばらく前に写真を削除してしまって、そこにターの写真も入ってたので少し落ち込んでたのだけど、もしやと思って自分…