わたしの家族

私の家族は両親と私、弟の4人家族です。2020年7月、弟が自ら命を絶ち3人になってしまいました。予想だにしなかった形の3人です。「両親よりも先に死んではいけないよね」と兄弟で決めていたことなのに…。私自身の気持ちの整理のために、そして自殺を考える方や自殺遺族様の小さな光になればと思い、このブログを始めました。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

皆様への感謝

ずっとつらつらと独り言のような、しかもあまり気持ちの貼れないような内容を書いてるにもかかわらず、このブログを見てくださっている皆様、ありがとうございます。 ターがいた35年間。 ターという人間がいたこと。 私たち家族のこと。 名もなき一般人のこ…

ご近所さんへの感謝

弟が亡くなったとき、救急車もパトカーも来たのでご近所の皆さんはどうしたかと少し騒然としていたらしい。 亡くなった当日のお通夜の前の日には、ごく近いご近所さん数組が弔問に来てくださった。 出棺のときには、家の前から見送ってくれた。 いつも明るく…

ひとつの歴史

ターの亡くなる数カ月前、40年以上地元にあったスーパーが閉店した。 「お姉ちゃん、ヨーカドーすごいことになってる!こんなにこの辺人いるんだねえ!」 閉店する日、そのスーパーを通りすがったターは、興奮気味に電話をくれたっけ。 家族の中にいると、タ…

お母さん

ターは最近も、「お母さん死んじゃったら困る、ほんと困る」と言っていた。 そして、「僕はもう、このまま実家にいるよ!齧れるだけすねをかじる」などと言っていたのは確かつい数か月前のこと(笑) ターが亡くなったときの母の言葉にもちょっとびっくりした…

弟の名言

ターは、人を見る目に長けていた。 自分のことはさておき、癖とか口癖をしっかり見ていた。 お母さんのことは「せわしない警察犬みたい」。 一生懸命動くんだけど得るものが少ないと言ってみんなで笑ってた。 お父さんのことは、「星の王子様が好きな口の悪…

お父さん

ター、お父さんは最近サプリを飲むのを辞めたんだよ。 「お母さんより長生きしたくないからな」 だって。 20代で母親を亡くし、40代のときに父を、そして子供のように可愛がっていたという4つ下の弟すらも50代のときに見送っている。 そして70代になって自分…

49日

今日はターの49日だ。 一応実家には帰ってきたけれど、母に聞いたところ、「49日と言っても気持ちの区切りもついてないし」ということで、結局何もやらないことになった。 お坊さんも呼ばない。 納骨もしない。 ただただ普通の日。 でも、たくさん死に関する…

最高の意思尊重

ターは、赤ちゃんのころお姉ちゃんと呼べなくて、”えーちゃん”と呼ばれていたので、ターと話すときの私の一人称は”えーちゃん”だった。 もう自分のことを「お姉ちゃん」と呼んでくれる人も、「えーちゃん」と言いながら話せる人もこの世にいなくなってしまっ…

遺体から直感したこと

亡くなってきれいに服を着せられ、死に化粧をして穏やかな表情のターの姿を見たときには「あ、きっと一番いい時期に戻ったんだな」と感じた。 首つり(縊死とも言うらしい)で亡くなった人の姿はひどいものだと聞いたことがあったけれど、ターは目が飛び出る…

おぼっちゃまくん

「おぼっちゃまくん」という小林よしのりさんの漫画。 下ネタが多いので親としては見せたくなかったかもしれない系かもしれないが、弟も私も下品だなあと思いつつどたばた動くちゃまのアニメから目が離せず、つまり結構好きだった。 成人してからは「ゴーマ…

SNSの中の知らない弟

弟はツイッターやFB、インスタなどSNSというSNSをほぼ網羅していて、亡くなるときにもそれらを削除していなかったので、この連休中に読み返した。 こんなことをしてももう帰ってこないし、あまり健全な時間を過ごしてるとは思えないけれど、でも、弟の考え・…

人生のピーク

ターがよく言っていたのは、 「自分のピークは幼稚園から小学校だと思う」 ということ。 ターの幼馴染の言葉を借りれば、彼は「優しいジャイアン」!! つまり、ガキ大将でクラスの中心。 それでいて頭も良く、クラスのまとめ役でもあったので先生からも好か…

一緒にいた時間

ターが亡くなったのは35歳と2カ月弱のとき。 それでも、大学入学までの18年間、専門学校入学前の1年間、就職した25歳から35歳までの10年間の合計29年間は実家で両親と暮らしてくれた。 その間、私は実家を離れていた期間もあるし、この5年は結婚して実家を離…

ターの好きだったもの

弟ターが好きだったもの備忘録。 食べ物 果物、お肉全般、あんこ、生クリーム系のお菓子、グミ。 *ここ数年は前ほど食べなくなったと言っても、みかんが大好きで「1日6個は食べたい。触れば甘いものがどれか分かる」と豪語していました。 *昔、グミ1粒を手…

柳田邦男さんの再婚

友人知人に、最近柳田邦男さんを愛読していることを話したら、 「柳田さんのパートナ―のいせひでこさんの絵本もいいですよ」 と教えてもらったので、ちょっと調べてみました。 水彩の悲しくも優しいタッチのイラストを描かれる方です。 あれ? でも、柳田さ…

予感

7月7日午前2時というのは、弟が亡くなったとされる推定時刻です。 ちゃんと時計を見なかったので定かではありませんが、7月6日の夜11時過ぎに床について、夜中…おそらく7日の1時~3時くらいに一度目が覚めたことを覚えています。 虫よけをしてから寝たのに、…

お盆

「お盆、ターの提灯どうする?必要なら持ってくよ」 母の弟(私から見ると叔父さん)からそう言われて、「何の話?」と思ったという母。 私も同じだよ。 弟の盆提灯の話なんかすると思わなかったよ。 どちらにしろ、まだ49日前なので今年は新盆にはならない…

訴えたい

弟の自死のきっかけとなったのは、交際相手との別れでした。 弟はちょっと暴走気味なところもあったけれど、将来的に結婚を考える相手だったそうです。 ただ、その女。 交際1年ちょっとになるのに、「ご家族にどう思われるかワカラナイから」「私、外国人ダ…

チャーリー・ブラウン

自死でご次男を失くされた柳田邦男さんの本に、「次男はその性格から、友達からスヌーピーの”チャーリーブラウン”から取って”チャーリー”と呼ばれていた」と書いてあった。 チャーリーブラウン。 なんだか気になって早速図書館でスヌーピーに関する本を借り…

早朝が辛い

朝、目を覚まそうかどうしようか思っていると、 「あー、もう弟はいないんだー…」 という絶望と悲しみに突き落とされる。 亡くなる2日前まで、家族にも、友達にも話してたじゃん。 「交際相手に騙されてた。もう死にたいわ」 って笑い話にしてたじゃん。 「…

柳田邦男「犠牲 サクリファイス」

柳田邦男さんというと、「遠野物語」や民俗学者のイメージが強くてとっつきづらいと思っていたら、それは民俗学者の「柳田国男」。 現代を生きるノンフィクションライターは「柳田邦男」ということについ最近気づいた恥ずかしいヒトです^^; その柳田邦男…