ターは、赤ちゃんのころお姉ちゃんと呼べなくて、”えーちゃん”と呼ばれていたので、ターと話すときの私の一人称は”えーちゃん”だった。
もう自分のことを「お姉ちゃん」と呼んでくれる人も、「えーちゃん」と言いながら話せる人もこの世にいなくなってしまった。
一緒に両親を見送るという当たり前のことをしたかったなあ。
年齢や丈夫さから考えると多分お父さんがお母さんより先だろうから、お父さんの思い出話をしては、お母さんと3人で泣きながらも笑って、思い出に浸るだろうんだろうなと思っていた。
万が一お母さんが先に亡くなったとしても、「順番通りだから」という言葉で踏ん張っていけると思ってた。
3人になっても大丈夫なように、実は心のどこかでイメージはしていた。
けれども、両親と私が残ってターがいないという3人は想像できなかった。
しかも自分で死ぬ時期を決めてしまうなんてあんまりだ。
でも、自分で決めたんだもんな、最高の意思尊重だもんな。
そう思うしかない。