わたしの家族

私の家族は両親と私、弟の4人家族です。2020年7月、弟が自ら命を絶ち3人になってしまいました。予想だにしなかった形の3人です。「両親よりも先に死んではいけないよね」と兄弟で決めていたことなのに…。私自身の気持ちの整理のために、そして自殺を考える方や自殺遺族様の小さな光になればと思い、このブログを始めました。

2020-01-01から1年間の記事一覧

来年も、この先もよろしくお願いいたします

早く終わってほしいような、このまま先に進みたくないような2020年が終わります。 今年はコロナで世界全体がどんよりしていたけれど、中でも私たち家族にはいまだかつてない衝撃と混乱と寂しさの一年でした。 自死者が増えたということから、きっと私たちと…

なーんだ、よかった

最近連続でターが夢に出てきてくれる。 場所はどっかの蕎麦屋?みたいなところでテーブルを挟んで話し合っていたり、見たこともない家だったり実家のこたつだったりと色々で、自分はターがもう死んでしまったということを理解しているからこそ、あの話はどう…

預かった命

ターが亡くなったときの年齢は35歳。 日本の平均寿命からしたらあまりに短いけれど、それがターの寿命だったのだと思います。 ターはあまりにまっすぐでした。 優しすぎて、不器用でこの世で生きていくのはとても難しい気質を持っていました。 父と、母と、…

偏見

自殺・自死と聞くと、「小さい頃の心の傷があったのかな」とか「経済的に何かあったのかな」「何か悪いことでもしちゃって罪悪感があったのかな」なんて思ってしまっていた。 けれども、ターがそうなって、恵まれた環境であっても自殺は起こることを思い知ら…

当事者

コロナの感染拡大が止まらないみたいですね。 とくにあららと思ったのは変異種。 結果として変異種にかかってしまった方もいたわけで、そういう方やそのご家族はどんな思いなんだろうと思ってしまいました。 かかりたくてかかったわけじゃないのに、非難され…

よいクリスマスを

少し早めの静かなクリスマスお茶会。 ご近所でボランティア仲間である大好きな友人がごちそうをもってきてくれました! ターのことがあって3~4カ月は食べることにも罪悪感がありました。 実際、食べる気持ちになんてなれなかった。 このまま食べずに命が終…

面倒くさくても歩くこと

とある精神科医YouTuberの方が「鬱予防に朝散歩がいい」と言っていたのを真に受けて、ほぼ毎日朝(といっても10時近いことも多いけれど)散歩をしている。 何も外に出なくたって家でヨガでもしようかなと思うときもあるけれど、玄関を開けたときからそんな思…

まだいるなら

ターがまた夢に出て来た。 誕生日だか何かでLINEをしたら返事がきて、だれかと食事に行った写真まで送ってきた。 「どうしてどうして?」と家族(オットもいたかも?)と話しているところに、ターが帰宅。 茶の間のこたつに「どうもどうも」なんて言いながら…

ラジオ

朝起きてから仕事中も、夫が帰宅するまでずっとラジオをつけっぱなしにしている。 ターには「おねーちゃん、ラジオ好きってなんか暗いねえ」なんて呆れられたこともあったけれど、ラジオ好きは高校生の頃から。もうこのラジオ習慣はやめられない。 音楽を聞…

「またちゃんと話すね」

今朝、久しぶりにいい気持ちで目が覚めた。 ターが夢に出てくること自体久しぶりだったし、ちゃんと会話できたのも嬉しかった。 体型からするとさほど太ってなかったので30歳前後のターかな。 そんなターがどこかの家の中で壁を背にして、その近くには私と多…

初雪

この冬最初の雪が降った。 雪国に住んでいる大人は雪なんて面白くもなんともないと言うけれど、私は雪が降るとちょっと嬉しくなる。 暖かい家や年末年始の楽しみを知っているから、灰色の空すらわくわくの材料になる。 ターと歩いて初詣に行ったこととか、小…

瞬発力

母とバスに乗ったとき、ばったり母の元同僚に会った。 私は会話に入らずに後ろの席から二人の会話を聞いていたのだけど、しばし沈黙の後、母が「息子が亡くなってね」と言っているのが聞こえた。 「え!…私の電話番号知ってるよね?電話ちょうだい」 その方…

ふざけるなバカヤロー

ターの一番の仲良しとも言える女性の同級生Sさんと、中学時代の仲良し2人の3人が、色紙を持って来てくれた。 クラスメイトたちからの言葉だけじゃなくて、当時の担任の先生からも長いメッセージをいただいた。 どれも心が溢れていたのだけど、一番目をひいた…

写真

ターが大学卒業のときに、兄弟でインド旅行をした。 後にも先にも兄弟で旅行したのはこれだけだったので、先月くらいまでターの大人になってからの写真を飾っていたのだけど、見る度に辛い気持ちが出てきてしまうことに気づいた。 ターというと思い浮かぶの…

これも記念日反応?

Twitterに流れてくる自死遺族の方の投稿を見ていたら「記念日反応」という言葉があることを知った。 命日とか、亡くなった人の誕生日にどーんと気持ちが落ち込むものらしい。 なのに、私は自分の誕生日でそれが起きてしまった。 誕生日になった途端、LINEや…

オット

ターがいなくなって自分のことしか考えられなくなり、自分と同じように悲しんでくれない夫のことを腹立たしく思っていた。 そんなトゲトゲした気持ちが根っこにある状態で聞いたのが悪かったのかもしれないけれど、「家族を失う辛さって分からない?」と聞い…

元に戻ってきた

「ターが死んじゃった、どうしよう、どうしよう」という母の声を聞いたときから、私たちの人生は一変した。 その日から数か月間、毎朝ターがいないと思い、毎日どころか毎秒ターのことを思い続けてきたけれど、最近仕事が忙しいこともあり、やっと起きてすぐ…

感謝と尊敬

実家を離れて夫との家に戻り日中仕事や家事をしていると、ターはいつもと変わらず実家にいて、元気に働いている気がする。 ターが亡くなった直後は父と母、それから外から来てくれた誰かがいないと気が狂いそうだった。 けれど、3回目の月命日を過ぎたあたり…

テレフォン人生相談

「テレフォン人生相談」というラジオ番組が好きで、たまに仕事をしながら聞いている。 先日聞いたのは「借金グセが治らない息子」のお母さんからのお悩みだった。 パチンコから抜け出せず、遂には会社のお金に手を付けて解雇されてしまったそうだ。 息子さん…

ためこまない

珍しく仕事が忙しくて、お昼の30分以外ほとんどPCから離れられなかった。 手も、頭もフル回転! 意識の深い所ではずっとターのことを考えながらも、目の前に降ってくる仕事に振り回されて、気づくともう18時。 そろそろ終了にするかーと思って顔を上げたら…

日常の笑い

Go to Eatのクーポン販売が始まったので、販売場所である郵便局へ。 が、手持ちのお金が足らず「また来ます」と言って二度目の訪問になってしまった、恥ずかしい^^; そんなことがあったせいか話しやすそうなキャラと思われたのかもしれない。 クーポンを…

大波

ちょっと前までは毎日ターのことを書き連ねないと気が済まなかったけれど、最近は2~3日に一度でも落ち着いていられるようになった。 でも、だからと言ってターのことを考えない日はなくて、朝目が覚める前に思うことはいつも「ターはいないのか」とか「ター…

ボランティア仲間

「結婚記念日おめでとう!」 ボランティア仲間からお祝いとともに、かわいいスイーツとお手紙をいただいた。 仲間ではあったけれど、プレゼント交換をしたりお互いのお祝いをし合う仲ではないのでちょっと戸惑っていたら、 「ター姐さん(私のことです)、今…

マザーレタープロジェクト

「マザーレタープロジェクト」というのがある。 刑務所の中の人が社会と繋がれるように、塀の外にいる人との文通を行う、NPO主催のプロジェクトだ。 私はそれに参加していて、もう1年近く見ず知らずの塀の中の方からお手紙をやりとりしているのだけど、当然…

片方

仕事の発注元さんからお褒めの言葉をいただいた。 人間は褒め言葉をもらうというのは金銭をもらうのと同等かそれ以上の価値があると認識されるらしい。 好きなこととはいえ、苦労して作業したことや作品が評価されるのは自分の存在を認められた感じがしてや…

スポーツ少年

ターの小学生のときの写真と、大学のときの写真を手帳に入れて持ち歩いている。 日替わりで大人のター、子どもの頃のターを眺めているけれど、とくに小学生の頃のターの顔を見ていると、こんなことになるなんて今でも信じられない。 いつも写真の真ん中にい…

帰省

帰省の楽しみは、両親がつくってくれた「おうちごはん」を食べることと、猫たちに会うこと。 そして何より、ターと話すことだった。 最近ネットで見た面白い情報やニュースへのそれぞれの見解を話すといった他愛もないことだけど、ターの新鮮なセンスが大好…

おべっか

誰にも内緒で母の職場に行ってきた。 母はパート採用でお手伝いしてほしい程度という話だったのに、看護師業務以外にもなぜか書類作成まで任されることが多く、休日出勤。 しかも、他のスタッフは「頑張って」「ありがとう」とは言うだけで手伝ってはくれな…

バイデンさん

ターがいなくなってから、誰が総理大臣になろうが、アメリカの大統領になろうかどうでもいいと思ってたけれど、見事アメリカの大統領となったバイデンさんのニュースを聞いていてはっとした。 前の奥さんとお嬢さんを交通事故で、息子さんを病気で亡くされて…

先祖代々

実家では曾祖父、祖父がとくに頑張ってくれたおかげで、土地や家を貸している。 といっても良かったのは祖父の代くらいまでで、その後は相続税は高額だし、貸家のリフォーム代やメンテナンス代も馬鹿にならないので、さあどうしようかというところ…。 今は父…