ターの一番の仲良しとも言える女性の同級生Sさんと、中学時代の仲良し2人の3人が、色紙を持って来てくれた。
クラスメイトたちからの言葉だけじゃなくて、当時の担任の先生からも長いメッセージをいただいた。
どれも心が溢れていたのだけど、一番目をひいたのはマジックで書かれた「ふざけるなバカヤロー」の言葉。
この寄せ書きを書くに当たり、優しい言葉だけじゃ足りなくてどうやっても怒りにたどり着いてしまい書けないという子もいたそうで、何度も同級生たちで話し合ってくれたそうだ。
そう言えば、Sさんから何度か「怒りの言葉になってしまうのでご家族が見てどう思うか不安と言っている人もいるんです」と相談を受けたこともあった。
ターのことを思えばこその怒り。
この感情は家族の私たちにもあるものだから、ぜひそのまま書いていただければとお願いした。
死ぬしかなかったターは、不憫で可哀想で可哀想でならない。
そしてそんなに悩んでいることに気づけなかった自分たちのバカさ加減に腹が立つから、ダメだと分かっていても「ごめんね」を言い続けてしまう。
そしてなんとか前を向こうとターに何百回も「ありがとう」を繰り返した。
でも、どうして一言も話してくれなかったのか。絶望するきっかけとなった出来事からたった4日で全部自分で決めてしまったのか。
そう思うとやっぱり、「ふざけるなバカヤロー」が私たちの本心だ。
家族以外にもこんな感情を持っていてくれる人がいることが、ターが愛されていたことが分かって、ずっと感情を出さなかった父もこの色紙を見て泣いていた。