ターの亡くなる数カ月前、40年以上地元にあったスーパーが閉店した。
「お姉ちゃん、ヨーカドーすごいことになってる!こんなにこの辺人いるんだねえ!」
閉店する日、そのスーパーを通りすがったターは、興奮気味に電話をくれたっけ。
家族の中にいると、ターは中学~高校生くらいの感覚だったけれど、私たちの家族になってもう35年も経っていたんだね。
なじみだったスーパーも閉店して、ターもいなくなった。
35年間も経てば、そういうもんかなあ。
なぜか思い出すのは、ターが小学校高学年、えーちゃんが中学生のときにお勝手のリフォームをしたときのこと。
お勝手じゃなくて、4人で朝ごはんを茶の間で食べるのが新鮮で、えーちゃんは学校大嫌いだったけれど、あのときは白い半袖が気持ちいいなと楽しい気持ちになったこと思ったことを覚えているよ。
えーちゃんはあと何年生きるんだろう。
今いる猫たちと、お父さんとお母さんを見送ってから、そっちに行く。
そうしたらまた、向こうであの日のような気持ちのいい朝ごはんを皆で食べようね。