母とは何十回、もしかしたらもう100回以上も同じ話をしています。
「あのときゆっくり話を聞いてあげていたら」
「でも、一時は良くてもまたきっと落ち込んで同じ結果になっていたかもしれないね」
流れもオチもわかっているのに、愚かしいと二人とも知りながら同じ話を繰り返し繰り返ししてしまいます。
なんとなく解散したり、「そういえば」と別の話が出てきて会話終了となることともありますが、会話の途中で飼っている猫が割り込んでくると、ふっと場が和んで柔らかい気持ちで席を立つことができます。
猫たちがいなかったら、絶望の底から上がってくるまでもっと時間も気力もかかっていたはず。
猫は私たちの家族であり、恩人です。
この年になると、そして仕事も「新年度」とか全然関係ない立場ですが、また家族と猫たちと穏やかな気持ちで暮らしていきたいと、思いを新たにしました。