ターのことがあってから、自死は遠い世界のことではなくなりました。
それと同様に、映画や本の中の事件を見聞きしても有り得ると思うようになった、実際の世界の行方不明になる人も、事件に巻き込まれる人も、自分や家族に関わることだったかもしれないと思うようになりました。
だから、「最近見ないと思っていたら、あの人、アパートで死んでたんだって」というような興味本位の会話を聞くと虫唾が走るようになりました。
もともと噂なんてくだらないと思ってたけれど、以前だったら流れで噂に加わっていたかもしれません。。。
でも、いまは、過去のそんな自分の姿が恥ずかしいし、そういう人たちに対して軽蔑しかありません。
あんたやあんたの子どもだって、そうなる可能性がないって、どうして言えるの?
そうなったとき、面白半分で噂されたい?
一度は飲み込んだけれど、もう一度こんなことがあったら多分直接言っちゃうと思います。
そういえば、以前、事件の被害者だけど同じ場所に住んでいられなくなったという方に会ったことがあります。
マスゴミや近所の目に耐えられなくなったのだとか。
世の中せめて、亡くなった人や行方不明になった人、あるいは事件の被害者に追い打ちをかけるような噂話なんてしないようになってほしい。
せめて自分は、そんなことにかかわらずに生きて行こうと思うのでした。