わたしの家族

私の家族は両親と私、弟の4人家族です。2020年7月、弟が自ら命を絶ち3人になってしまいました。予想だにしなかった形の3人です。「両親よりも先に死んではいけないよね」と兄弟で決めていたことなのに…。私自身の気持ちの整理のために、そして自殺を考える方や自殺遺族様の小さな光になればと思い、このブログを始めました。

育児

自死遺族の方、とくにお子さんを亡くされた方たちのお話を聞いたり、Twitterで拝見している。
 
「厳しく育て過ぎたのかな」
「放任すぎた、本人に任せすぎてしまったかな」
「もっと自分が恵まれている環境だと思わせる教育をしていたら」
「何でもやりたいことをさせられる経済状況だったら」
「両親が揃っていたら」
「夫婦仲が良いと見せかけてしまったことが原因だったのか」
 
もう、何が正しい、こうしたから自死を防げたというのはないんだと思った。
例えばうちは、両親がいて、小さい頃には叔父・祖父も同居していて、大学まで進学させてもらった挙句その後に留学したりさらに専門学校に行かせてもらい、仕事を辞めるときも「家に帰ってきて、ゆっくり次の仕事を探せばいい」と迎えてくれる家だった。
それでも、弟は死を選んでしまった。
 
子供がいないので、あまり育児について言えた立場ではないけれど、よく「育児に正解はない」どころか間違いも失敗もないんだと思う。
親が子供に影響を与えられるのはせいぜい小学校までで、中学・遅くても高校からは親の思想とは異なる思想・観念をもってしまう。
それがいい・悪いじゃなく、その子の「生きる道」なんだと思う。
その延長線上で死を選んだのだから、それはもう、親が関われるところじゃないのだろう。
 
もう何度も言ってきたことだけど。
うちの親含め、自責の念にとらわれてしまっている親御さんには、どうか自分を責めないで欲しいなと、今でも子ども視点しかない私は思った。
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