母が、ターの野球仲間のお母さんにばったり行き会ったそうだ。
「友達同士で会うと、必ずター君の話になる。俺たちがいたのになって言ってるんだって…」
亡くなって3カ月半。
もうみんないい大人で、親や夫になっている子も多く、それぞれの生活があるにもかかわらず、あのときは先輩から後輩から皆が駆けつけてくれた。
「皆泣きながら電話回したもんだから、皆何言ってるか分からなくて」
冗談を交えてそう話してくれた子もいた。
レギュラーを取られたことが悔しくて、当時ターをからかってきた子も泣いていた。
姉である私は野球に一切興味がなかったし、ターの友人関係なんて知らなかったにもかかわらず、お友達一人ひとりの名前を聞いては、あんなことをしていた子だ、こんな仕事に就いた子だということをしっかり記憶していたから不思議なものだ。
そう言えば、2~3年前のこと。
偶然私の職場に荷物を届けに来てくれた子の名札を見て、「もしかしてターの野球仲間の○○君?」と聞いて、「そうですけどなんで分かったんですか!」とびっくりされたこともあったっけ。
「またターに会ってやって、遊びに来てね」と言ったのが、こんな形で来てくれることになるなんて。
皆生きて、30代を楽しんでいるのに、なんでターがいないんだろう。
悔しい。
けれど、ターは野球少年で、いい仲間といられてよかったね。
そして、ターの死をなかったことにはできないから、あとはもう、遺されたターの友人が元気に生きていってほしいなと心から思う。
はあ~~~~、なんだか、この数カ月で20年も30年も年をした気分!!