ちょっと前までは弟が自分で死んでしまったということに、悲しくてやりきれなくて、後悔の念を抱いていたけれど、最近は弟がいないことが寂しい。
自死云々じゃなくて、この世にはいないんだなと思って、日中一人で仕事をしているとうわーっとなる。
母の言葉を借りれば「ぞーっとする」。
それでも習慣とは怖いもので、
「このニュースについてターがどう思っているか意見を聞いてみよう」
「面白いツイッター見つけたからターに教えよう」
「ターはこの本、持っていたっけ?借りたいなー」
なんて思ってしまう。
夜も色々考えて辛いけれど、朝ベッドで目が覚めたときに「いないんだな」と思い、そこから後悔が押し寄せてくる。
朝泣かなくても夜涙が出てくるし、夜泣かなくても日中しかも仕事中にふと思い出して泣いている。
両親の死については、祖父母が全員いなくなったあたりから意識していたけれど、兄弟が死ぬことなんて考えたこともなかった。
こんな番狂わせないよなあ。
私の義理の姉は早くに両親2人を亡くしている。
「半年くらい毎日泣いてたよ。両親ともお仏壇にいる気がしなくて、お墓に行って毎日泣いてた」そうだ。
弟がいなくなって3カ月。
まだまだ涙が枯れることはなさそうだけど、自死の衝撃ではなくひたすら死別の寂しさを晴らすための涙に変わったのだから、少し前進していると思いたい。