ターが亡くなったあと、部屋の掃除をしていたら何冊かの日記が出てきた。
といっても、どの日記も数日あるいは一日だけのものもあって、日記というか走り書きといった感じだ。
内容は、高校時代の野球に対する気持ちのこともあったけれど、社会人になってからは家族や関わってくれた人への感謝をつづったものや「自分は絶対に理想の人生を送れる」という内容を何度も書き連ねたものが多かった。
よく、願い事は紙に書けとか、視覚化することで願いは叶いやすくなるというのを見聞きして私自身もたまにやっていたので、ターの願いを書き連ねたときの気持ちはなんとなく理解できる。
幸せになりたかっただけなんだよな、ターは。
短すぎる日記を見て思った。
もう少し日記を続けていたら、何かヒントがつかめたかもしれないのに。
もう少し生きてたら状況がよくなっていたかもしれないのに。
母方の系統を引き継いでしまい私も相当の短気だけど、ターも短気だった。
もっと気を長くもって生きてほしかったなあ。