ターの日記(3日すら続いたものはなかったけど!)とか、手帳の端っことかには、よく「生きづらい」という言葉があった。
「生きやすい人なんていないと思うけれど自分にとってこの世はあまりに生きづらい」
「自分が嫌で仕方ない」
とか。
私と話すことなんて言えば、猫のことや好きな本、社会情勢についての斜に構えた勝手な意見ばかりだったけれど、ターの奥底には彼自身も見たくないどうしようもない暗いところがあったんだと思う。
誰だって暗い部分はあるけれど、ターはその暗さを認めることができなかったのかなとも思う。
ターは、人を傷つけたり人のものを盗ったりということはなかった。
けれど、やってはいけないこと・日本では違反となっていることをしてしまった。
自分でも止めようともしていたみたいだけど、痛い目を見ても止めることはできなかった。
現実から目を背けたくてそんなことをしたのだろうけれど、そうでもしないとやってられなかったターのことを思うと、今でも涙が出る。
楽しそうに笑っているターばかりが思い出されるけれど、そんなに生きづらかったのかい?
もうそんな苦しんでいて、見ていて切なくなる可哀想なターはいない。
安らかなターがいるのみ。
それだけが、ちょっとだけ救い。