「願いを紙や手帳に書くと叶う!」「書くと思考が整理される」「自分の好きなことやモノを書いておくと自分を知れる」なんてことを聞いてから、今日のTo doリストから将来こうあってほしいという長期的なものまで何でもメモするようになった。
ターの遺していったノートにも、断片的だけど願い事やなりたい自分、自分の好きなことをメモしてあった。
願い事やなりたい自分について繰り返し繰り返し書かれていて、切実さすら感じる。
気分が落ちてもそれを見返して気分を上げたかったのか?
願い事を書いて視覚から脳に記憶させようとしてたのか?
そのときターがどういう気持ちで、どんな状況にいたのかは今となってはよくわからない。
でも、一つ分かることは、ターは幸せになりたかったということ。
「幸せって他人との比較をしているうちはなれないんだよ。ある意味思い込みが必要だよ!」
「頭の整理のためにはまず環境から!さ、手伝うから部屋片づけよう」(ターは片付けが苦手だった)
もしターが私に相談してくれてたらガンガン前向きなこと言って、無理やりにでも前を向かせてやったのに。
それでもだめなら、気が済むまで話聞いてやって、世界を敵に回してもえーちゃんはターの味方だと言ってやったのに。
10年前、私は仕事で海外にいた。
そんなときだって、ターが悩んだときには国際電話をかけてきた。
それが、私が結婚したせいか相談しても意味ないと思われてしまったのか、ぽちぽちと生き方とか考えについて話すことはあっても彼の心のうちを「相談」してこなくなってしまった。
ちょうど10年くらい前の私のイラスト日記。
「ターと語り合った」という記録が残っていた。
話すことが大好きで、私にとってはどんな女友達と話すよりも話が弾む人、それが弟のターだった。
相談しづらい、意味ないと思われてしまったなら申し訳ないけれど、それにしても、どうして今回に限ってなんで一言も相談してくれなかったんだろう!
いつかまたターに会ったら両親や親友たちはまずターに謝ると思う。
けれども姉の私は、えーちゃんはまず開口一番で文句言ってやるからな~!