亡くなるその日まで元気に通勤していた弟。
クローン病という腸の病気はもっていましたが寛解という状態で、しかもジムに通うなどして、大きな体をしていたので、外見は健康そのものでした。
そのせいでしょうか、ご近所の方からは
「急でしたが、どうされたの?」
という声もちらほら聞かれました。
急死の原因はなんとも言えましたが、私も両親も隠すことなく「自分で、ちょっと…」とお伝えしました。
これで何か言う人は一人もおらず、それどころか、
「ター君は優しい子だったから」
「あいつ真面目だったですもんね」
「苦しかったんだろうね」
というお声をかけていただいたのは救いです。
お通夜や葬儀についても、こういう事情だから父は家族葬にしようと言いましたが、母も私も最期は盛大に見送ってもらおうということで、新聞のお悔み欄にも載せていただきました。
結果、来てくださった方は200人以上。
20年ぶりに会う同級生の方も多く、ターの遺体や遺影の前で涙ながらにときに笑いながら会話されている様子を見て、こちらも心が和みました。
この様子をターが見ていたら「死ぬんじゃなかったなー」と言ってるだろうなあ。
ターが自死してしまったことろ、家族だけで抱えるのは、私たち家族はできませんでした。
この先どんな人がいるかは分かりませんが、家族だけで抱えていたら、やりきれなかったと思います。
語弊はあるかもしれませんが、死因までオープンにしてよかったと思います。