雑貨屋さんで、久しぶりにちょっとワクワクしながらレターセットや細々とした日用品を選んでるとき、突然きてしまった。
「ターが、ターが死んじゃった…どうしよう、どうしよー!?」
という、あのときの母の声。
直後から心臓がドクドクして胃の辺りまで振動が伝わってきて吐きそうになるあの居心地の悪い感じ。
雑貨屋さんで楽しいことをしているというのに、また、あの日のことが突然出てきてしまった。
弟の首にロープが巻き付いた姿を最初に発見したのは母だった。
どんなに辛かっただろう。
目も閉じていて、舌も出ておらず、安らかな表情をしていたというのがまだ幸いだった。
母の心が回復しなければ私の心も回復はしない気がする。
でも、親からしたら、子どもである私の元気がなかったら気に病むに違いない。
じゃあ、私から元気にならないと。
飛行機の緊急事態に正しい対応は、「まず自分の酸素マスクをつけてから、子どもや周りの人を手伝うこと」。
水害での人命救助の基本は「セルフレスキュー」。
まず自分を助けないと、人を助けられないから。
どんな方法を使っても、とことん自分を甘やかそう。
周りに甘えさせてもらおう。
そうさせてくれる友人、仲間に感謝。