大江健三郎の「あいまいな日本の私」を読んでます。
大江さんの本は何度も読み始めては挫折してましたが、このエッセイは比較的読みやすかったかな…。(あくまで比較的、です。エッセイという割には読みづらいです)
その中にフランスの哲学者シモーヌ・ヴェイユの言葉について紹介がありました。私は哲学科出身なので、名前くらいは聞いたことがあります。(4年間学んだくせに覚えてるのは哲学者の名前くらいというお粗末さ!)
その彼女いわく、人間の最も美しい姿あるいは人間らしい姿というのは「あなたは何がお苦しいのですか?」と問いかけることだそうです。
哲学科で学んだ割には全然響いたものがなくて、ちょっと自分の出身学科をコンプレックスに感じてたのですが^^;この言葉にはちょっと心が動かされるものがありました。
多分、初めて感銘を受けた哲学者の言葉。そして、ターがこんなことにならなければスルーしていただろう言葉です。
「知識を身につけるのは、生きるための武器を増やすようなことだ」と聞いたことがあります。ボロボロで負けそうになることもあるけれど、新しく本を読んだり昔学んだ知識を引っ張り出してきたりして武器をかき集めてなんとか戦う、そんな感覚で今日も本やネットを読み漁ってます。