わたしの家族

私の家族は両親と私、弟の4人家族です。2020年7月、弟が自ら命を絶ち3人になってしまいました。予想だにしなかった形の3人です。「両親よりも先に死んではいけないよね」と兄弟で決めていたことなのに…。私自身の気持ちの整理のために、そして自殺を考える方や自殺遺族様の小さな光になればと思い、このブログを始めました。

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風水

これまでちょっとついてないなーってときは玄関掃除したり、全体運アップのために水回りをキレイにするといいと聞いて一生懸命磨いたりしてきたけど、ターがいなくなってからどうでもよくなってしまいました。 普通の人よりちょっと掃除を頑張ってきれいに、…

理不尽だとはわかってるけど。

コロナだから会えないというのもあるけれど、それにしてもターのことがあってから連絡が途絶えてしまったなという友人がちらほらいます。 ターの抱える闇に気づけなかったことを聞かれたり批判されたりして以来、こっちからさよならした友達もいますが、数回…

生きてるだけでもう合格点をもらっている気がします

本当に申し訳ないけれど、両親が死んだら自分も死のうかなと思ってます。ずーっと前、ターがいなくなってすぐのときには「ターの分まで長生きする!小憎らしいばーさんになってやる!」とか思ってたのに、最近は真逆です。 のっけからマイナスですいませんで…

いい夢だった

ずっと別々だったオットとの寝室を変えた効果?!ここ数日、いい夢を見られるようになりました。 ターは出てこないけれど、ずっと仲良くしてくださっている、唯一同じような境遇の友達との夢では、なぜか北欧にいて。別行動をしたのだけど、彼女がカフェ巡り…

模様替え

家を建ててから3年間、ずっと別々だったオットとの寝室を一緒にしました。 とくに部屋を別にしていた理由はなかったのですが、ウォークインクローゼットと接しているのがいい私と、クーラーのある部屋にいたいオットの意見が異なっていたし、オットのいびき…

FB再開!

自分の誕生日に投稿された手放しの「お誕生日おめでとう!」に辟易し、悲しくなってずっとアカウント停止していたFacebook。 やっぱり、海外にいる友人たちとの連絡が取りにくくなったのと、日本国内でも様子を知りたい方がいたので、意を決してFB再開しまし…

噂話

ターのことがあってから、自死は遠い世界のことではなくなりました。 それと同様に、映画や本の中の事件を見聞きしても有り得ると思うようになった、実際の世界の行方不明になる人も、事件に巻き込まれる人も、自分や家族に関わることだったかもしれないと思…

目に見えるター

思ってもしょうがないことなのですが。そしてきっと、ほとんどの自死遺族の方がそうだと思うのですが。 ターが、7月7日にあんなことにならず、なんとか持ちこたえていたらということを考えてしまいます。 お金も、付き合っていた人もいなくなって、もしかし…

赦す

ターのこと以来変わったことがあります。 それは、人を裁かない・赦したいという気持ちが強くなったこと。(残念ながら「赦せるようになった」とは言えないのですが!) 新聞やニュースで大麻とか飲酒で身を滅ぼす人のことを見聞きすると「自業自得、自分で…

ネット散歩

ターがいなくなってからよく検索するようになった言葉。「自殺 家族 有名人」「子どもを亡くした 有名人」。 なんで有名人かというと、一般の人に比べてその後のご活躍が分かりやすいから。家族を失ったけれど、今CMやドラマに引っ張りだこだったり、バラエ…

猫ボランティア

なんだかんだで猫の保護とか避妊去勢手術のボランティア活動に携わるようになって5年ほど。 時には意見が食い違うことや主張が強い人とのやり取りが嫌になって辞めたいときもありながら、なんとなく続けてきました もともと優しい人たちの集まりではあったけ…

言霊

「ター姐さんのこと、みんな気にしてます」 「ター姐さんのことが大好きだからね」 ターのことがあった直後にもらった言葉。 自分が惨めで憐れで情けなくて、もう生きていたくないくらいだったので、自分を肯定してくれる言葉が身に沁みました。 これらの言…

涙の質

7月7日からずっと涙の出ない日はありませんでした。 けれど、やっと「あ、今日泣かなかった」という日も出てきました。 両親にも笑顔が戻ってきたから? 3日と空けずLINEしたり会ったりしてくれる人がいるから? 遠くから私を気遣って電話やメールしてきてく…

睡眠

やたらターのことを考えて辛いとき。 涙が止まらないとき。 後を追いたくなるとき。 これからもう何もいいことなんて起きないと、立ち直れるわけがないなんて思うとき。 …思い返すと、前日睡眠不足ってことが多い気がする。 Twitterとかブログで自死遺族の方…

お坊さんのお話

叔父が亡くなり、ターのときよりコロナの状況がひどくなってるので家族葬というこぢんまりしたセレモニーをしました。 小さいけれど、しっかりお別れできて、そして良いお坊さんとのご縁をいただけました。 興禅寺というお寺のお坊さんのお話です。 師匠さん…

エッセイ

ターは、本好きだった。 国文科だったのでもちろん夏目漱石や太宰治、谷崎潤一郎のような古典も好きだったのだけど、あまり古典の素養のない私に合わせてくれたのか、よく話したのは中島らも、向田邦子、東海林さだおのようなエッセイ作家のことばかりだった…

しまい込んだ喪服

また、早朝の母からの電話。 ターのことを思い出し、父になにかあったかなと緊張しながら出ると母の兄、つまり私にとっての叔父さんが昨日深夜に亡くなったとのことでした。 来月から透析をしないといけないという話は聞いていて、色々弱ってきているという…

シャットダウン解除

ターが亡くなって2カ月くらいはハイテンションで友人知人に連絡を取りまくっていたけれど、4カ月を過ぎた頃から衝撃や怒りが去り、悲しさ・寂しさが残った。 そうすると、友人に弟を亡くした自分の気持ちなんか分かるわけないよなあと思うようになった。 タ…

付き添い

Twitterでつながりのある方のツイートで「旦那さんを亡くした友人の付き添いに行ったら…」という一文がありました。 私は効率的じゃないものが嫌いなので、これまでずっと「何もできない子供とか、事故の可能性がある高齢者ならともかく付き添いって意味ある…

年号

テレビで2020年より前の年号が出てくると、「ああ、このときはターが生きてたな」と思う。 2020年の年号を見ると苦しくなる。 2020年の5月まではなんとか大丈夫だけど、6月に入った辺りから後悔とたらればばかり。 6月のうちに話を聞いておけばよかった。 7…

自死で大切な人を失った人がいたら。

Facebook経由でたくさんの自分の誕生日祝いをもらったのだけど、苦痛でしょうがなかった。 「ターを亡くしたことも伝えているのに。大事な弟がいないのに。どうせ適当に言ってるんでしょ。誕生日のお知らせでたまたま見かけて、おめでとうって言うんでしょ。…

幸せな思い出

一日も忘れることなんてできないし、まだ毎日涙が出る。 ターがいない未来なんてどうでもいいんだけど、それでも新しい年は始まるのね。 しばらく前に写真を削除してしまって、そこにターの写真も入ってたので少し落ち込んでたのだけど、もしやと思って自分…

来年も、この先もよろしくお願いいたします

早く終わってほしいような、このまま先に進みたくないような2020年が終わります。 今年はコロナで世界全体がどんよりしていたけれど、中でも私たち家族にはいまだかつてない衝撃と混乱と寂しさの一年でした。 自死者が増えたということから、きっと私たちと…

なーんだ、よかった

最近連続でターが夢に出てきてくれる。 場所はどっかの蕎麦屋?みたいなところでテーブルを挟んで話し合っていたり、見たこともない家だったり実家のこたつだったりと色々で、自分はターがもう死んでしまったということを理解しているからこそ、あの話はどう…

偏見

自殺・自死と聞くと、「小さい頃の心の傷があったのかな」とか「経済的に何かあったのかな」「何か悪いことでもしちゃって罪悪感があったのかな」なんて思ってしまっていた。 けれども、ターがそうなって、恵まれた環境であっても自殺は起こることを思い知ら…

よいクリスマスを

少し早めの静かなクリスマスお茶会。 ご近所でボランティア仲間である大好きな友人がごちそうをもってきてくれました! ターのことがあって3~4カ月は食べることにも罪悪感がありました。 実際、食べる気持ちになんてなれなかった。 このまま食べずに命が終…

面倒くさくても歩くこと

とある精神科医YouTuberの方が「鬱予防に朝散歩がいい」と言っていたのを真に受けて、ほぼ毎日朝(といっても10時近いことも多いけれど)散歩をしている。 何も外に出なくたって家でヨガでもしようかなと思うときもあるけれど、玄関を開けたときからそんな思…

「またちゃんと話すね」

今朝、久しぶりにいい気持ちで目が覚めた。 ターが夢に出てくること自体久しぶりだったし、ちゃんと会話できたのも嬉しかった。 体型からするとさほど太ってなかったので30歳前後のターかな。 そんなターがどこかの家の中で壁を背にして、その近くには私と多…

元に戻ってきた

「ターが死んじゃった、どうしよう、どうしよう」という母の声を聞いたときから、私たちの人生は一変した。 その日から数か月間、毎朝ターがいないと思い、毎日どころか毎秒ターのことを思い続けてきたけれど、最近仕事が忙しいこともあり、やっと起きてすぐ…

感謝と尊敬

実家を離れて夫との家に戻り日中仕事や家事をしていると、ターはいつもと変わらず実家にいて、元気に働いている気がする。 ターが亡くなった直後は父と母、それから外から来てくれた誰かがいないと気が狂いそうだった。 けれど、3回目の月命日を過ぎたあたり…